人格破壊者

窓を雨と風がたたきつけて、壁を揺らす音で目が覚めた日。

僅かな振動を感じながら、台風が上陸したことを悟る。

 

誰に言うでもなく、口から気だるそうな声が漏れた。

普段の休日より早起きをしたのはいいけど、どこかに出かけるわけでもないので退屈だ。

 

溜まってたドラマも見終わって、眠くなったら目を閉じる。そんな休日もたまには悪くないな、そう思いながら目を開けたらすっかり夜で笑った。

 

 

8月は今思うと闘いの連続だった。

繁忙期での苛立ちと人間関係の苛立ち。

 

仕事でどうしようもなくイライラして、でも誰にも溢れ出てくる怒りをぶつけられなくて。

仕事終わりにビールを喉から流し込んで、夜の、街灯のない真っ暗な闇の中で音楽を耳から頭に流し込んで。

闇の中で何かに届くわけでもなく手を伸ばしたりするのがやけに気持ちよくて。

フラフラする頭をなんとか支えながら歩いて歩いて歩いて。

遠いところで光ってる月を見ながら地元を想って涙流したりして。

嗚咽まじりの叫びをあげて泣いたりして。

泣き疲れた時に流れてくる音楽がイライラをリセットさせてくれたりして。

そうこうしながら乗り越えていた8月だった。壮絶だった。

 

夜の徘徊は、街と違って自由だ。

歩いてる変人はやまめくらいで、夜の支配者になった気分を味わえる。

 

やまめをここまでイライラさせる人間に、本当に感心する。

そうやって40年近く生きてきてしまって哀れだなと思う。

 

こんな人に振り回されるのは御免だし、

振り回される気もない。

仕事をするうえで仕方なく理不尽に怒られたりするが、どの会社にもこういうモンスターはいるからね、って母に教わった。

限度はあるだろうけど。

 

また壊されそうになったら、酔いに身を任せて外を歩こう。

アル中?って友達に心配されたけど、

そうでもしないと心が壊れそうになるのさ。

涙が出るほど人を罵ったあの経験は一生忘れられないだろうな。

 

 

今日の語りは重い、久しぶりなのに。