名前はシュレック

何かを考えてブログを新しく作っていたみたいだけど、内容が似ているので1つに。

その時の初めての記事は記念にこちらへ。

ついでにブログトップ画像も。

 

 

ブログタイトル「やまめのもこもこ備忘録」

 

タイトル「覚醒」

 

どうもどうも。

 

よく人は、嫌なことや信じ難いことが起こったとき、

「悪い夢なら醒めてくれ」と願う。

 

 

 

私もそう思っていた時期があった。

今でも昨日のことのように記憶している。

 

あの日私は、

ありえないだろうと、頭を抱えた。

嘘だよねぇ?嘘だよねぇ?って声が出ていた。

しまいには声にならない声を出して、もう立っていられなかった。

その日はずっと、目を開けたまま横になっていた。

そしたら、朝から夜になっていた。

横になって一体何を考えていたのかなと思い返すけれど、あの時の思考こそ無だったのかもしれない。頭では何も考えられなかったのだと今では思う。

 

不思議と時間は流れていき、夜になって朝になってを繰り返す。

 

朝になれば身体を起こして外に出て、

夜になればベッドに入って目を閉じる。

 

そんな生活を、淡々と繰り返してきた。

 

私の当たり前は、一日で一変した。

私はあの日、美容室で髪の毛切ってたんだよなぁ。

そんな、嫌なことが起こる前兆とか全くなくって。

 

いろいろな感情と現在の状況がめぐりめぐって忙しくて、精神的に追い込まれる時間もなかった。文字通り、我武者羅に生きていた。

でも、それが良かったのかなと今では思う。

 

それに、近くても遠くても、たくさん関わる人がいてくれたことで、

止まらずに前に進めたのかもしれないと思う。

 

 

そして夏だった季節も、

あっという間に冬になった。

 

だけど、私の部屋のカレンダーは、捲れずにいて7月のままだ。

見る度にあの日を思い出して辛くなる、けど、捲ることも外すこともできずに過ごしてしまった。

でも、年が明けると同時に外して、新しいカレンダーを付けようと思っている。

これも少し前に進めているだろうか。

 

 

私が当たり前だと感じていたことや、お互い将来のことをぼやぼや考えていたものが、全て消えてなくなっちゃった。

今でも、会いたいし話したいしスイッチが入ると辛くなる。

この想いはいつになってもなくならないと思う。

 

でも、

誰よりも素敵な夢だったって胸張って言える。

私の脳のエピソード記憶を占めている。

 

辛くても一番辛いのはあちら。

こちらが思い出して辛いときは、

あの姿勢のいい土下座をしているとたまに感じるくらいだ。

いやぁ懐かしいなぁ。

会えてない期間が、新記録更新している。

これからも、更新し続ける。

 

私は、今の状況が現実だと受け止めている。

だから、悪い夢なら醒めてくれとは思っていない。

 

もはや今が現実で、昔が夢だと感じるのだ。

私にはもったいないくらい素敵な夢から、醒めてしまった感じだ。

 

いつから醒めたかなんてハッキリ分かんないけど、

醒めたくなかったなぁ。

ずっと夢を見ていたかった。

 

だから、日々の小さな出来事でも大切にしたいと思う。

なんで私が、、なんであの人たちは夢の中にいるのに、、なぁんて考えることも勿論ある。

けど、私は6年程、十分すぎる夢を見れた。

こちらとあちらの関係に、何の悔いもないのだ。

 

最高すぎる夢だった。

私は、また夢を見れるのだろうか。

 

 

2019.12.25 Wed

やまめ

 

 

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6年間毛刈りを逃亡した羊

 

ぶちまけっ

みなさん、こんにちは。やまめです。

 

落ち着いたら書きますと夏に言ってから、季節は秋の終わりになりました。

今年もあと1か月弱、早いものですね。

 

実習、2か所終了した。

2か所目は久しぶりの1人暮らしだった。

始まって1週間は、病院と生活に慣れるのに必死で目が回りそうだった。

色々な人に気を使っていたので気疲れが多かったけれど、1か月以上経ってくると結構慣れてきました。

 

初めてのことだらけで緊張もしましたが、まぁこんなものだろうなと思って乗り越えました。結構寝れていた方だと思う。積極的に家で勉強しようと思っていなかったからかな。課題も多かったので自学自習は難しかった。それでもなんとか終わったので、結果オーライ。

 

終わってから実家に戻った時に、初めて家の匂いを感じました。

「あぁ、家はこんな匂いをしてたんだ」って思いました。落ち着くような、昔に嗅いだことのある匂いで、懐かしく感じました。

 

自分で言うのもなんだけど、結構匂いに敏感で。

臭いのほうじゃない、なんていうんだろう。

人工的な匂いや臭いに敏感ってわけじゃないんです。香水とかいい匂いだと思います。

 

ただ、家とか人が本来持っている匂いって、ありますよね?あるんですよ。

無臭の人ももちろんいます、っていうか無臭の人の方が多いです。

でも、「おっ?」ってなる匂いをかもしている人がちらほらいます。

そういうのは大事にしていきたいなって勝手に思ってます。

オーラなのかな?違うか。オーラは嗅げないか。

 

さて、実習終わって2日空けて、そのままの勢いで就活したんだ。

当日の朝まで緊張はそうでもなかったんです。病院の駐車場でも。

ただ、面接室に入った途端、想像以上に部屋が大きくて緊張してしまった。

でも、なんとか受け答えはできたと思う。

先日、内定頂きました。

 

 

そうこうしていたら、実習が終わって2週間以上経ちました。

この間、まー自堕落な生活を送っているわけです。

Huluでアニメ見て、ごろごろして、掃除して、料理してという現実逃避。

 

国試まで3か月を切っている人間なんです、これでも。

 

だけど、不思議とやる気が出てこないんです。

何故かな、って自分に問いかけてみると涙目なんです。

『こういう報告をしてきた人がいないから』

そうなんだよね。

 

何かあるたびに報告して、お祝いの言葉をもらって、励まされて、応援してくれてた人がいないことを実感していて心をすり減らしていたみたい。これが自分でも気づきにくいんだけど、こうやって身体や心の不調として出てくる。

 

だけど、どうやって克服できるのか分からない。

今までの試験は、最悪再試…っていう手段があって、それでもなんとか再試は1個にとどめてやってこれてた。

でも、国試って1年に1回で、結構大舞台なわけで。

きっと不安も相まってしまってるんだと思う。

 

応援は絶対してくれてるよ。誰よりもね。

それは分かってるんだけど、どうしても会いたい。

お墓参り行こうかなって思うじゃん?

けど、あの人がお墓にいるか分かんないんだよ(笑)

いろんなとこに出かけてそうで。

で、きっと近くにいるかもなって思ってお墓まで行ってない。

でも、そろそろ行きたいな。色々報告もあるし。

 

天邪鬼は私じゃなくってあの人だったのに、気付いたら私も天邪鬼になっているなー。

 

はぁ~1年4か月経ったんだね。

会ってないのは何年も前みたいな気分だ。分かる人いるかな?

でも、ふとしたときに思い出すね。

こないだなんて、なんかふっと匂いがして、同じスニーカー履いてる人が前を歩いてて、同じような体格の人を向かいのホームで見かけて。

ああいう日もあるんだね。

私が会いたくて求めてるだけなのかな。

 

あぁ、これ病気?

って自分を心配になったりもする。

精神的にやられすぎて自分で気づけてないだけ?みたいな。

でも、そんなことないみたい、お腹はすくし、眠くもなるし、生きている。

 

戻れるならいつに戻りたい?

みたいな愚問があったけど、未来が変わらないなら戻りたくないや。

会ったら余計つらくなりそう。

ほら、天邪鬼。

 

 

勉強しなきゃなって頭では分かってるんです。

焦ってもいる。けど、できなくて。

とりあえず今の心境を綴っておこうと思って。

 

悲しい辛い分かってほしいって気持ちは、結局社会には通用しないんだろうな。

自分の中でうまく消化して向き合っていかなければならないと思ってる。

それがうまくできるころにはシワシワになってそうだ。

 

でもきっと見守りながら笑ってるんだろうな。

この生き様はなかなか見られるものじゃないよ。

こうして生きていれば彼も向こうで飽きずに過ごしていけるんじゃないかって思う。勝手に。

 

そうそう、彼のご家族にも会いたいんだよね。

でも今はコロナもあって迷惑かけたくないんだわ。

もう少し私の試験と世の中が落ち着いたら会いに行こうかな。迷惑かな?

先のことはそのとき考えよう。

 

お互い命に限りがあるわけだから、会うのも悪くないとは思う。

会いたいって気持ちを大事にするのもいいよね。

そういう欲求は一生後悔しそうだからさ。

会って何ができるってわけでもないんだけどなー。

こればっかりは難しい、考えても答えは出ない気がする。

 

はー。

私はいつそっちに逝くのかな。

なーんて、暗いことばかり考えてしまう。

 

明るく生きるってどうやってきたっけか。

 

数年前の自分の日記見たりするけど、まぶしすぎて参考にならなかった。

これも私の人生か。

 

頑張ろう、先生からのメールが届いたのでそろそろ課題に手を付けようかな。

明日は久しぶりの学校だ。

数えたら学校もあと8回だった!授業も今年で終わり、あとはやっぱり国試!

いろいろあった学校生活で実はまだ自分が蒔いた種を拾えてないんだけど、芽が出る前に摘んでしまいたい。

 

たまにポエマーになる、やまめでした。

また心の整理をしたいときに、書きます。

 

2020.11.23.

一年

どうも、やまめです。

 

月日は無常に流れました。

彼が先に旅立ってから、先日で一年が経ちました。

 

早かったなぁ、という気持ちと。

 

長かったなぁ、という気持ちが。

 

入り混じった日を迎えました。

 

 

お墓参りは、一人で行く予定でした。

しかし、当日は変に意識してしまって行けませんでした。

その代わりに、2人らしいことをしようと思って映画を見て過ごしました。

 

お墓参りは、部活の仲間に付き合ってもらって行きました。

 

みんなと会って、笑っていたときに、ふと思い出してしまいます。

 

ここの輪の中に彼はいたのになぁ。どうしていないんだ。

 

考えずにはいられませんでした。

私をふくめ、みんな彼より歳をとりました。

 

命日は、思い切り泣きました。

 

結局。

私は、彼に会いたくて会いたくてたまらないんです。

 

私の半分は、本当に彼で出来ていたのかな。

優しくていつも味方でいてくれました。

言葉だけでは表現できないなぁ。

 

会いたいなぁ。会いたい。話したい。

 

誰にも言えません。

周りの人は優しいです。

たくさん頼って甘えてここまできました。感謝しています。

 

ですが、この私の想いを周りの人にどれだけ吐露しようとも、

やはり全部は分からないよなぁ、と思ってしまうのです。

勝手です。

 

だから、2020年になってからは、あまり周りの人に彼の話をすることを避けてきました。

いつまでも甘えるわけにはいかない。

話したところで私の気持ちは全部分かることはない。

 

私が見えないところでどれだけ彼を想って泣いているのか、

目の前のこともすでに精いっぱいで、本当は逃げ出したいこと。

本当は分かってほしくてたまらないんですけどね。天邪鬼です。

 

逃げ出すことは簡単です。でも、とても勇気がいることです。

 

私にはその勇気がなかったのです。

 

だから、時の流れに身を任せて過ごしています。

本当は逃げ出したい、すべて投げ出したい。

でも、投げ出すところを彼に見られていると思うとできない。

 

強がってしまいますね。

 

はぁ。

 

がんばるがんばるって人には言うけれど、

すでに私はがんばってると思ってます(笑)

 

これ以上を求めないでほしい。

けど、生きるためにはもう少しがんばりが必要みたいです。

 

私もいつ死ぬか分からない。

死ぬときは彼が迎えに来てくれると思っているので、

前を向けているのかもしれないなぁ。

 

ため息は吸おう。スー。

 

 

明日からまずは1か月間、ついに実習始まるよ。

逃げ出さず、ぼちぼちがんばるから、

まぁ笑って見ててね。

 

落ち着いたらまた書きます。

2020.7.19 Sun

やまめ

 

 

あの日の記録


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どうも、やまめです。

 

久しぶりの投稿になってしまった。

このブログには、もう綴らないだろうと思っていたけれど、

 

文にすることで少しは今の心が浄化するのではないかと期待して、また書き始めることにしました。

 

まぁ誰かに向けて書いているわけではなく、本当にただのひとりがたりですね。

 

ブログを新しく作り直すことも考えたけれど、

振り返るとここの記事には、当時のたくさんの思い入れがあって勿体なくなったのでこのままにします。気にしないでね。

 

 

近況としては

今は専門学生しています。

来年の春、うまくいけば卒業!

日々くらいついてます。

大学生のころは山登りとバイトくらいしかしてないので、こんなに勉強しているのが人生初めてだったりしてますね。

 

 

さて、そうだなぁ。

 

やっぱり、あの日について、

そしてあの日までと、あの日からについて、

文にして記録させておこうと思いまして。

 

いつか記憶喪失になっても、

文で残っていれば何かの手がかりになるかなぁ。

 

やはりあの日は私たちにとって大事な日。

 

あの日までも、あの日からも、

やっぱり忘れたくない。

 

 

まずは、あの日。

 

今でも昨日のことのように覚えています。

 

ふー。さて。

 

登場人物は、わたくしやまめと、大学2年から交際している彼です。今年で7年目になります。

やまめと話したことがある方は、彼の存在を知っている方が多いと思います。

でも見たことない方が多いかな。まぁ、そう、その彼です。

 

大学といえば、ワンゲルですね、楽しかったし今でも支えられています。

彼とは部内、遠距離、近距離恋愛どれも体験しているね。

いろいろあったけど、書く気力はまだないですね。心にしまっておこう。

 

 

あの日は、よく晴れた夏、水曜日。

台風が来た後で、晴れてました。台風一過ってやつだね。

やまめは午前中、学校近くの美容院に行ってましたね。

初めて行く美容院だったけど、丁寧で良かった記憶。

今思うと、な〜んの予兆もなかったですね。

 

よく、ドラマとかだとお皿割れたり、バッグ壊れたりするのにね。

 

まぁ、

 

カットとカラーをしてもらって、終わったらちょうどお昼だった。

 

その足で近くのつけ麺屋さんに入って、彼にラインしました。

髪切ったんだ~っていう、ありきたりな報告と、

その日に彼が職場の仲間と沢登りに行っていることを知っていたので、

そちらの天気はどうかとか、写真送ってね~とか、ほんといつも通りな感じだった。

 

つけ麺食べ終わって、返信ないなぁとは思ったけど。

別になにもおかしいと思わなかった。

 

まだ沢のほうなのかなぁとか、疲れて移動中に寝ているのかなぁ、とか。

そんなことを考えて、その日の夜中になりました。

その時確認したけど、まだ既読はついてなかった。

やまめは、疲れて寝ちゃったんだろうなぁ~、としか思わなかった。

 

さて、次の日。木曜日の朝、電車の中。

まだ既読ついてないな~、どうしたんだろう~。

まっさきに思ったのが、スマホ水没ね笑

ありえそうだし、今頃大変だろうなと笑って想像していました。

 

ふー。

 

夕方、16:30頃。

やまめのスマホが鳴りました。でも、知らない番号。

授業中だったし、いいや~って思って出なかった。

そしたら、SMSってやつがとんできました。

彼のお母さんからでした。

 

こんなことは、長く付き合ってきて一度もなかったので驚きましたね。

なんだろう!って思って教室飛び出して、すぐかけなおしました。

 

やまめの名前を確認するお母さんの声は、

かなり弱弱しくて、でもしっかりしていて、私もすごく冷静になれました。

 

今思うとドラマのセリフのような「落ち着いて聞いてね」っていう言葉。

この言葉は、わりと外面は落ち着きますが、内面は心臓が暴れまくってます。

 

この一瞬で、すんごいいろいろな想像したのを記憶してます。

でも、結論から言うと、想像は一つも当たらなかったです。

 

先を聞きたいような、聞きたくないような、複雑な心境だった。

けど、ほぼ反射的に「はい」って言ったんだよね。

 

伝えられた内容は、

 

・彼が水曜日の沢登りで行方不明になっていて、

 木曜日の16:30頃の段階で、まだ見つかっていないこと。

 

・先日の台風で沢は水量があり、現地も現在雨が降っていて、

 木曜日の捜索も今、打ち切りになったこと。

 

 

うん。

 

やまめは、その言葉の意味を飲み込むのにかなり時間を要したと思うんだけど、

 

数秒後には「わかりました。何かわかったらまた連絡お願いします。」って言えてたと思う。声が、自分の声じゃないみたいで驚いた。

 

そこから教室に戻るまではね、思い出そうと頑張っても思い出せないんだよね。

 

泣くでもなく、叫ぶでもなく、

ただ座り込んでた記憶はある。

でも、何かするわけでもなく。

あれが、『無』なんだろうなぁって今は思う。

 

どのくらい時間が経ったのかわからないけど、

 

事情を知っているワンゲルの同期に電話して、「彼なら大丈夫だよ」と冷静にいつも通りな感じで背中を押されて、

 

彼女である私が、信じて待ってあげないでどうする!って思うことができたんだよね。

感謝。

 

ふー。

 

家に帰っても

いろんな想像をしたけど、おかげで悪いほうには考えないように思考がなってたな。

どこかで野宿して切り抜けているかなとか、

自力で下山して、ごめーーーんって言いながら帰ってくるとか。

 

その週の土曜日。

ワンゲルの同期3人に東京で再会して、お酒飲んだ。

彼の話して、いつも通りなみんなに元気づけられたの覚えてるな。感謝。

 

待てども待てども連絡が来なかったので、その飲み会の席で、

「明日、(彼が沢登りに行った沢)行ってくる!」って宣言したっけなぁ。

 

またもやみんなに背中押されてそう思ったんだよね。

帰ってこないなら彼女である私が迎えに行かなきゃなと。

 

そんなこんなで、みんなとバイバイして、

やまめは部屋で沢に行くための準備をするつもりが、

深酒の影響か眠りについた。

 

でも、久しぶりに、”寝れた”と記憶している。

 

ふー。

 

日曜日。

沢に行くのに、8時代に起きた。完全に寝坊。

でも、シャワーあびて完全に行くモードでしたね。

 

髪の毛乾かす前に、毎日スマホでチェックしてしまう現地のローカルニュース。

 

指をスクロールしたら、見覚えのある名前があって、動作と思考が完全に止まった。

 

 

うん。

 

彼が、見つかった。

 

 

でも、私が望んでいた形ではなかった。

 

 

同い年の彼(当時24歳)は、先に空へと旅に出てしまった。

 

 

うん。

 

ね。信じられないよね。

 

 

それからの記憶は、色で例えると、灰色だ。

見えてるはずなんだけど、色がない世界。

 

髪も乾かせず、立ってもいられず、

しゃがみこんで泣き叫んだのは人生初だった。

 

叫んで、泣いて、嗚咽、を繰り返して。

 

そんななかで今でも思い出す私の言葉

 

「嘘だよね?嘘だよね?なんでよ、なんでよ」

 

ずっと泣きながら蹲って言ってたな。

 

心だけでは受け止めきれなくて、

感情が涙と言葉になって爆発してたなと自己分析しています。

 

フラフラ歩いて、

部屋のベッドに横になって天井を見つめてた。

 

目をつぶると彼との記憶が思い出されて、声が聞こえるようで、泣いた。

 

泣いても泣いても、人間って、

涙って止まらないんだなぁってボンヤリ感じた日。

 

 

あと覚えているのは、

 

彼のお母さんが電話をくれたこと

地元の友達に電話をかけたこと

近くに住んでるワンゲルの同期が電話をくれたこと

 

その日の夕方は、彼が、現地から、

実家のある街に帰ってくるという連絡を頂いたので、

電車を使って会いに行きました。

 

車内では、本当に何も考えられなかった。

 

ただ、周りを見渡して、

 

人間はこんなにいっぱいいるのに、

 

どうして彼が…?

 

ってことだけがぐるぐるしていた。

 

無事に着いた。

 

彼のご家族と一緒に、彼の元へ連れて行って頂きました。

 

お部屋で2人きりにも、していただきました。

 

私が知っている、寝顔。

 

すやすやと寝ているみたいでした。

 

そこに横になっていたのは、

 

いつもの、彼でした。

 

 

 

うん。

 

 

 

やはり表出することで少しだけ心が浄化されている気がする。

 

気のせいだろうか。

 

気のせいかもしれない。

 

でも、記録しておくことは大事なことですよね。

 

今日で、10か月です。

はぁ。

あと2か月で1年経ちます。

 

1年・・・信じられないな。

ほんと、考えただけでダメだ。

 

よくここまで時は流れたものだよ。

 

まったくね、時の流れに苛立つときもある。

 

でも、どうにもできない。

 

こうやって表出することで

また少しずつ前に進めるといいんだけど。

 

まだまだ時間をかけないと。

 

 

私は大丈夫な日と、そうでない日がある。

 

大丈夫な日っていうか、

大丈夫風な日か。

 

やはり、周りの目がある以上、悲しみにくれて発作泣きしていると、いろいろ心配かけそうですし。

 

ある意味抑制が働いているんですかね。

抑制かけると反動が強いんですけど仕方ないですね。

 

大丈夫でない日は、いつくるか分からない。

最近は、わりと多い。

 

ゆっくり思い出す時間を削られていて余裕がない、それが悲しくもなる。

 

キャラじゃないけど、叫び怒鳴り散らしたくなる。

できないけど。

心の中は叫んでいます。

 

 

ふー。

 

この先、いつか悲しくなくなる日はくるのか、

 

でもそれも嫌なんだ。

 

悲しくても、彼との思い出の記憶が私のなかにあるから、

 

私が思い出してあげないと可哀想じゃん。

 

忘れたくても忘れられない思い出だし。

 

今が夢で、前が現実のような、

 

そんな感覚です。

 

この世のものは、生まれた時から、死に向かって確実に進んでいるんだよね。

 

どのような形で終わるのかは、

誰にも分からない。

 

それはどんなに望んでいなくても、

誰にも止められない。

 

 

私も、いつ旅に出るか分からない。

 

こういっちゃああれだけど、私は今旅に出ても後悔しないだろうな。結構前の記事にも同じようなこと書いてて笑っちゃったな。

 

でも、

自分から旅に出る勇気は、なかった。

 

いろいろ考えてしまうと、できないものだね。

衝動、というものがあるのかなとふんわり思いました。

 

それにしても、

 

彼も、きっと信じられなかっただろうな。

 

うん、初めて行く沢じゃなかったんだもん。

 

当時の状況を知っている方々には、

まだ会う勇気が出ません。

 

それに、思い出させることが申し訳なくて言い出せません。

 

でも、会っていろいろ聞かせて欲しいですね。責めるつもりは微塵もないのでね。

 

ふー。

 

 

月に何回か沢登りに行っていたし、帰ってくることは当たり前のように感じていました。

 

一緒に歳を重ねて、しわくちゃになるまで隣にいられると思っていました。

 

将来はいろいろな思い出を一緒に語って、笑ったりすることができると思っていました。

 

歳を重ねながら、一緒に行っていない場所へ行き、山にも登ることができると思っていました。

 

普通の幸せを望んでいましたし、

叶えられるとも思っていました。

 

なんの疑いもせず。

 

高望みなんて、していません。

一緒にいられることだけで良かったんです。

 

でも、

 

彼に出会ったこと、

長く一緒にいられたこと、

いろいろな場所に行けたこと、

山を一緒に登って一緒に帰ってくること、

 

全部が奇跡だったんだなぁと、今では思います。

 

何事も、奇跡の連続ですね。

 

奇跡を当たり前だと感じてしまっていました。

今の幸せが永遠に続くなんて、

ありえないんだなと体験しました。

 

彼が何か悪いことでもしたわけじゃないのに。

どうして彼だったんだろう。

どうして私たちだったんだろう。

 

 

 

神様のことを、生まれて初めて

心の底から憎みました。

 

 

 

彼とは、本当に山登りや旅行にたっくさん行きました。海外の山にも挑戦したり。

いろいろあったことは、もう少し後になったら記録しておきたいな。

 

そのなかで、たくさんの空を見上げて、

いろいろな空を見ました。

 

だから私は、空を見るといつも思い出します。

そんな彼に、つい問いかけてしまいます。

 

「あの日最後に見た空は、どんな色だった?」

 

きっと、とびきり綺麗な空だったんだろうなぁと信じていますが。

 

私はそれが気になって気になって仕方がないんです。

 

彼の口から聞きたいんですよね。

 

 

でも、問いかけても返事は聞こえない。

 

もしかしたら耳元で大声で言っているかもしれないのに、

 

私の耳は使い物にならないんです。

 

 

すると同期が、問いかけじゃなくて語りかけろよ、と。感謝。

 

だから私は、どんなに問いたくても語りかけるように努力しています。

 

まだまだ難しいけれど。

 

 

「ねーねー

    今日の空は、あの時と似ているよ。」

 

ふー。うん。

私たちらしい。

 

 

私はよく彼に、人生についての自論を言っていました。

 

「人生を長い目で見れば、

いつか今日のことを笑える日がくるよ」

 

あの日のことを笑える日は来ないと思うけど、

彼といつかどこかで、また笑える日が来ると信じています。

 

 

日々一歩ずつ、山と一緒。

彼はいつも、少し先を歩いている。

 

 

また、書きますね。

 

やまめ

2020.5.17

  

『未来』

久しぶりに分厚い本、湊さんの未来読了。

 

以下ネタバレ含む私見まとめ(自分用)。

 

 

 

 

 

始めはただ謎の種まき。

この手紙は本当に未来からなのかな?ってファンタジーを想像した。

過酷な家庭環境の中で悲しみを乗り越えて、幼いながらにしっかりしているところに感動。頑張りすぎって思うけど、頼る人がいないってこういうことなんだって感じた。

章子は強いなって思った。

 

小学校のクラスのなかでも、気が合わない人は出てくるよね。社会もそうだと思う。ほんと不思議。

でも章子はしっかり自分を持っている子だったな。

 

話が進むにつれて、いろいろ話せる人ができて良かったなって思う反面、章子の家の崩壊具合に目を背けたくなった。

しかも崩壊の事の発端がクラスの人間関係。

頼るということを知らない女の子に感情移入しすぎて、読むの辛かった…。特に虐待されて押入れから出なくなるところ。外を歩くのも怖くなるなんて、そこまで精神を追い詰めた男にも同級生にも許せなくなってしまう。

 

中学でいろいろ話せる女の子、アリサ。この子も強そうって思ったけどこっちの家の崩壊具合もやばいなぁ。

姉弟愛に泣きそうになる。特にシャインマスカット頬張ってハイテンション!は、私の耳にも聞こえたきがした。

 

そして、なんと章子のお父さんとお母さんの家族。こちらはもう衝撃すぎて気持ち悪かった。電車で読んでたけど気分悪くなってやめたくらい(苦笑)

 

お母さんの家族は、家族とは言えないよね。酷すぎる。お父さんはどうしても救いたかったのがよく分かる。

 

小学校の先生の話は、なんとかいいオチで良かったかな。つらそうだけど。

 

今回は、ほんとに暗くて黒くて感情移入するには難しい場面が多かった。

けど、実際こういう家族はいるんだろうって、周りを見る目が変わった話だった。普通に見える人が、実は家族でこんなに苦労してるとかあると思う。

 

気づけるかって言われたら、それは難しい。きっと知られたくないことだと思うから。

でも、いつでも頼ってっていう気持ちを持つことは大切だと思う。その気持ちに気づいて、話すか話さないかは相手次第だよね。

だから、無理やり詮索はしない。無理に聞き出そうともしない。

 

あぁ、ほんとに読んでる途中でこんなに気分悪くさせてくる湊さんが最高すぎる。

描写が上手だと思う。想像しやすい。好き。

 

そして最後に向けて、種まきして咲いてる花を一つ一つ丁寧に摘み取って、花束にしちゃうような全ての繋がりにウットリ。これだよね。湊さんの小説の醍醐味…。

 

 

だけど、読了した日の夢見は最悪(笑)

 

10年の集大成、素晴らしい作品だった。

次回作も楽しみに待とう。

 

3月、ついに終了。

年度末だ。4月からは新たなスタート。

変化の2019にするんだ。

ayoh

才能がありすぎるがゆえの孤独、苦悩。

天才は短命なのだろうか。

 

生きがい、生涯、燃え尽きるまで。

 

魂が心に響く、作品だった。

 

死後もなおこの世に曲が歌い継がれているってことは、まさに伝説なんだろう。

 

凡人な者として観ると、

天才の気持ちを理解できた。

 

羨ましいとは思えないほどロックで、

一人の人として眩しすぎる。

 

 

人生面白い。

 

 

誰かの人生に、小さい破片として残れるような仕事したいな。

良い意味で、人様の人生のなかで忘れたくても忘れられないような一瞬を植えたいね。

 

感性としてではなくて。

 

 

今日はとても会いたいと思った。

勝手に覚悟決めたはずなのに、まだまだ甘えてしまうんだと実感。

どっちでもいいっていうのは見栄で、ほんとは嫌なんだって思った。

惚れ込んでる。すごいことだ。

送る前に気づけて良かったよ。危ない吊り橋は余裕ないときに渡ろうとしないほうがいい。

人ってこんなに人を好きになれるんだね。

結婚したら変わるっていうけど、そうなのかな?

嫌だなぁ。

このままの気持ちで、おばぁちゃんになりたい。

 

さ、

今後はよく考えよう。

これと決めたらすぐ動くのよくないかもね。

時間ありすぎるのもよくないけどね。

 

今ならなんだってなれる。

『ユートピア』

この前読み終えた、小説の感想。

作家さんは大好きな湊さん。

 

これもまた、家族が3つほど出てくる。

この繋がりが面白いのはさすがだなって。

 

車椅子生活している女の子と、仲良くなったちょっと年上の女の子。

この2人が、想像以上に物語の要で読み終えていくラストスパートで手が止まらない(笑)

 

…え、…ええ!?

ってなりながら読んでいく、あの高揚感は最高ですね。

 

女の子たちにすごい共感してしまった。

言ってしまうことで起きることが容易に想像できてしまう場合、言いたくないんだよね。

でも、言わなきゃいけないことだったり、言わないことで自分が出せなくなったり。

 

でも、自分を出すことよりも周りを気にする。

 

結局は自分が決めたことなんだよね。

すごい分かる。

やりきれない気持ち。

どこにぶつければいいのか、分からなくなったり。

どうすることが正解なのかとか。

 

いろいろ考えさせてもらいました。

ただ、私は女の子たちみたいな小学生じゃあないので、

一歩、踏み出しましたよ。(何の話)

 

 

では、次の小説は、

『ポイズンドーター・ホーリーマザー』

です。

 

遅くなってしまったけどようやく購入。

楽しみだ。

 

では。